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一番嫌いな仕事

2025.04.01

栽培日誌

りんご栽培の仕事は、地道で細かい作業が多いんですが、どの作業も基本的には嫌いではありません。

面倒だなぁと思うことは多いけど、美味しいりんごにつながってると思えば、やりがいもあります。

そんな中でも、ほぼ唯一「嫌い」と言い切れる仕事が「腐らん病削り」という病気の木への対応です。腐らん病というのはその文字の通り、木を腐敗させ、丸ごと枯らしてしまうりんご農家の宿敵ともいえる病気です。この病気にかかった枝は切るしかなく、幹に罹った場合は病変部を広範囲に削り取り、殺菌しなければいけません。

この削り取り&殺菌作業が苦痛で。。。。ただでさえ弱り気味の老木の樹皮を削り、削っても削っても病変部が出てきてさらに削り。。。木ごと枯れちゃうんじゃないかと心配になり、それでもあきらめずに削って殺菌し。。。ということで、やってるうちにどんどん気がめいってくるんです。

温暖化で腐らん病を引き起こす病原菌が活性化しているらしく、長野でも青森でも被害が拡大しています。病気に負けずに、丁寧に処理して、少しでも気を長生きさせたいと思っているのですが、どうしてもこの作業だけはすきになれません。

ちなみにですが、サンふじよりもシナノスイートのほうがこの病気に弱いようです。当農園のシナノスイートもかなり病気にかかってしまい、今年は収量が減るかもしれません。シナノスイートも苗を植えているのですが、収穫できるまでにはまだ時間がかかるため、しばらくの間はシナノスイートは品薄状態が続いてしまいます。シナノスイートファンの皆様、申し訳ありません🙇